2007年01月19日

地球は我々の助けなど必要としない

ちょうど一年程前のことです。
私達の仕事先の一つであるジェノバにある自然派ワインを取り扱っている会社で、実質的な経営者である二人の兄弟と話しをしている時のことでした。
この兄弟お兄さんは機知に富んだ雄弁家、聞く人を常に魅了する方で、弟さんは全くの堅実派で、皆の信頼を集めています。

いつもの通りお兄さんが凄い勢いで喋りまくっている時に、
「私達も地球を救わなくっちゃと思って色々やっているだけど」と言った私に、弟さんが静かに一言言ったのです。
「地球は我々の助けなど必要としないよ」と。
脳裏に「ガーン!」と突き刺さるようなこの言葉、とても説得力があり、私の考え方が変わりました。

地球を救おうなんて、人間の思い上がりさ。
こんな小っぽけな我々に本当にそんなことができると思うの?
大体、そんなことをしなくたって、もし我々が馬鹿なことをし続ければ、ある日地球は嫌気がさして、「いい加減にしろ!」とみんな振り払うだろう。
自然治癒のために、振り出しに戻そうとして。
地球にはそれぐらいの生命力がある。
それに比べたら人類なんて微々たる存在、その歴史なんて一瞬のできごとでしかないのだから。
放置された葡萄畑がすぐに大自然に取って代わられるのを見ていると、本当にそう思う。
そして、それが自然で、しかたのないことなんだ、と。

「ただ自分の子供達がこれからそんな時代に向かって行かなければならならないのかと思うと、本当に心が痛む…。」

私達にできるのは、「地球を救う」ことではなく、自らを、そして子孫を救うために「今までに犯してきた罪の償い」でしかないのかもしれません。
地球は美しく優しくとも、自然が厳しいものであるように、そんなに甘いものではないのかもしれません。
posted by ケイコ&マイカ at 03:15 | Comment(2) | TrackBack(2) | 風貌語録
この記事へのコメント
私もちょうど同じことを考えていたところです。環境活動は、「地球のために」ではなくて、「人間のために」なんですよね。じゃないと、どんどん人間が暮しにくい環境になり、いずれ人類は消えてしまうでしょう。今も既に気候がおかしくて、近いうちにニースはセビリアの気候になると聞きました。。。でも、子供達が普通に暮せる環境のために、これからも微々ながら出来ることをしていこうと思っています。

PS・・・LACのガレット、ようやく食べました。フランジパン、めちゃくちゃおいしかったです。他のお店のと全然違いますね。ビックリしました。ちなみに小さいのを買ったのでフェーヴは1つだけで、板チョコでした!
Posted by TOMO at 2007年01月21日 15:58
TOMOさん、

ニースがセヴィリアになるのですか。
あの、外気温45度以上の表に出た時に、目の黒い部分がキューッと締め付けられるような熱さには、もう、さよならしたつもりだったのに…。
私にできることは、さしあたって、機材のデジタル化。
それで、フィルム、紙、現像液、ガソリンの節約になっています。
それに、セヴィリア時代もそうでしたが、家にはエアコンはないので、ヨーロッパへ来てからはずっとクールビズ。
当たり前のことだと思ってきたけど、結局日本とこっちとどちらが遅れているんでしょうね。

それからラックのフランジパン、今年フェーブが2つ入っているのは25ユーロ以上の大きなものだけみたいですよ。
Posted by maika at 2007年01月22日 06:10
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Weblog: 欧州、撮影後に「乾ぱ〜い!」、最高!!
Tracked: 2007-01-19 03:23

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Weblog: FEU-BEAU - フランス版「風貌」 -
Tracked: 2007-01-19 03:28