お店のあるアルバレット トッレに着くと、まず…看板がない!
とてもいい感じ!
暖炉の薪用(?)の木で作られた塀の入り口から中に入ると、ご主人のチェザーレ自身が出迎えてくれ、「準備が整うまでちょっと待って。」
と、テラスで待つことになったのですが、そこからは昨日雪が降ったばかりのアルプス山脈の壮大な風景が!
海党の私達でも感激するくらい素晴らしい眺めでした。

それに、チェザーレ自身が描いたという絵が店内外を問わず至る所にかけてあって、可愛い(お手洗いにたどり着くまでの通路が痛快です)。
店内に入ると白トリフの香りが充満していて、「ウワァッ!」
見回すと、仕切りのない個室のようになった隣の部屋の十名程で囲む丸テーブルの上に大きな白トリフが!

この大きさだとゆうに1500ユーロ(25万円!)はするんじゃない…。
(後から来たイタリア人の団体が惜しみなく使っていました。)
さてさてお料理はと言うと…
メニューが一つだけ、まぁ、ほぼお任せです。
今回の料理、アンティパスティはあまり好みのものではありませんでした。
マイカの弁を借りるなら「フランス風過ぎ」、つまり生クリームを結構使ったお料理で、ポレンタなどが入って入るけど、マイカの言い分も分かります。
それに自家製のパスタ(七面鳥の煮込みソウース)+白トリフ。
そして、暖炉の直火で焼いたご自慢の肉料理。
これは旨い!らしくて、例によってマイカは手で食べていました。
後で、「何のお肉?」「あっ、美味しくって尋ねるのを忘れた!」
たぶん、鹿の肉だったようです(+ピーマンのオーブン焼き)。
最後に味付けの濃厚なデザートで締めくくり。
まぁ、満足です。
サービスは、5年間このお店にいらっしゃるという小野美晴さんが担当してくれ、とても良かったです。
ありがとう!
でも、残念なことに今年一杯でこちらを止められとのこと。
日本へ戻り、(京都で?)イタリアンのお店を始められるようなので、ご健闘をお祈り致しております。
ところで、ミシュランに載るのも断っているというこのチェザーレを何故知ったかと言うと、今から2〜3年前に知り合いがここで行われたある(試飲?)晩餐会に招待されたからです。
その晩餐会、実はフランスのある有名なボルドーの収集家が催したもので、そのためにわざわざボルドーの古い年代(1940年代のものもあったようです)のマグナムを十数本も送り込んで、地元のワイン生産者を招待したのでした。
メニューは全て白トリフ料理。
全てのボトルを開け、十人程の参加者で試したようなのですが…。
地元の生産者は一口味見するだけでほとんど飲まなかったとか。
当たり前と言えば、当たり前。
誰がこんなところでボルドーなんか…!
ピエモンテにはピエモンテのワインがあり、白トリフと合うでしょう?
「当たり前だよね」とひがみ根性丸出しで思っていたら、その会に招待されたロベルト ヴォエルツィオの奥さんが後で、
「あの会はね、そのボルドーの収集家がうちの旦那のワインに惚れ込んじゃって、どうしても買いたい、買いたい、と連絡してきて、最後にはあんなことまでしちゃったの。」
と、言ってました。
その後、ロベルトがワインを売ったかどうかは知りませんが、全くアホくさいお話です。

