2007年02月27日

驚異

前略
以前はバタール・モンラッシェの折半小作をしていたが今はそれもなく、彼はモンラッシェに特別な思い入れがあるのである。事実、彼はモンラッシェを売りに出してはいないのだ。少なくともリストには載せておらず、ある時が来るのを待っているのである。それは、本当に希で何時になるか分からない時ではあるが、必ずやって来る時。常連にせよ初めての客にせよ、一人の客が彼のワインに対する愛の伝言に注意を引かれ、本当の熱い会話が交わされ、彼に蔵の奥底からこのとても貴重なボトルを持ち出させる時である。
中略
「(モンラッシェは)良いときは驚異的だね。驚異的でなければいけないんだよ。」
ルネ ラミ談)
(「Le Montrachet」 keiko & maika 著より)
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2007年02月06日

本物

「モンラッシェのことでガッカリさせられたことがあります。それは、一緒にモンラッシェを飲んでいた人達に、私の妻は別ですが、それを飲む価値がなかったことがあるからです。モンラッシェは、その真価が分からない人達には素晴らしすぎて、もったいないですよ。」
中略
「アレクサンドゥル デュマが、跪き脱帽して飲むもの、とモンラッシェに献辞を贈りました。でも結局の処、モンラッシェは単にワインだと思います。ただ、本物のワインです」と、彼は明白に言う。
 確かにこの献辞は信者に取って美しいもの。しかし現実には、著名作家の謳う姿勢では誰もモンラッシェを本当には評価できず、また正しく試飲することも、ましてや楽しく分かち合うことなどできない。それならむしろ、愛の視線を交わしながらはどうだろうか。その方が美しい。
後略。
(ドメンヌ デュ シャトー ドゥ ピュリニー・モンラッシェ、クロードゥ シュネイデール談)

クロードゥ シュネイデールは2001年12月31日をもって、ドメンヌ デュ シャトー ドゥ ピュリニー・モンラッシェを去った。私達は、ドメンヌを覆ってきた彼の愛が永久に息づくことを、願っている。
(「Le Montrachet」 keiko & maika 著より)
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2007年01月23日

精華

「生きて、生かさせる」そして「己の欲せざることを人に施すなかれ」。これがジャン・ミッシェル シャルトゥロンの偉大な人間性を示す、人生三つの主義の内の二つである。

…、モンラッシェが世界で一番のシャルドネという賛辞は、ジャン・ミッシェルをちょっと笑わせるようだ。何故なら、全ての味は自然の中にあり、どのシャルドネイがどのシャルドネイよりも良いとは言えない、と彼は考えるのである。…しかし、カルフォルニアのシャルドネイと自らのモンラッシェを比較することになった予期せぬ経験についての熱い話しを終えた時、彼は自らの言葉をちょっと訂正。そして大きな笑みと反論の余地のない自身を持ち、最も賞賛のこもった言葉で語るのである。
「モンラッシェはやはり、全ての中で最高のもの。精華です。」
美しいものは常に簡素なるもの。ジャン・ミッシェルの第三の人生の主義である。
「簡素」、つまりモンラッシェの名のように。
ジャン・ミッシェル シャルトゥロン談)
(「Le Montrachet」 keiko & maika 著より)
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2007年01月17日

感慨

 地球全体の生命の将来に関して女性の方がよりよい感性を持っていると言ったら、どうだろうか。
…。
「宇宙と惑星が植物に影響を与えるというビオディナミの考え方が、私にはとても興味深いものに思え、有機農法を通ることなく、ビオディナミを選ぶことにしました。」
…。
「ビオディナミは、医学や生命一般をエネルギーの立場から理解するための一つの方法でしょう。何故なら、人はもうすでに薬だけでは手当ができなくなっているのです。健康であるには、エネルギー的環境も理解しなければならないのです。」
…。
(モンラッシェを)良い時期に味わうためには少なくとも15年は開けてはいけないと…。
「その時、各々が生きてきた過去に照らし合わせて、各々がモンラッシェに対する言葉を見つけられるでしょう。それは本当に感動の一時だと思います。」
 そうこうする間に、ピュリニーの教会の鐘がルフレーヴの蔵の屋根に鳴り注ぐ。ゆっくりと、しかし高らかに。一度鳴る度に、一つの感慨がもう一つの感慨を呼び、更にもう一つを…。
アンヌ・クロードゥ ルフレーヴ談)
(「Le Montrachet」 keiko & maika 著より)
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2007年01月08日

官能の世界

モンラッシェは、黒い瞳をした金髪の美少女ですよ。」
ーそれは、モンラッシェが地中海的一面を持っており、素晴らしい白ワインや金髪の美少女に見いだせる多くの純粋性を保ちながらも、凝縮度をより高めてくれ太陽のお陰であろうか、何か非常に売れたものをもっているからー
「…ロマネ・コンティの殆ど精神的とも呼べる優美さの印象をモンラッシェによって乗り越えさせ、失うのが残念だからです。もっと官能的な印象を求め、そう、この言葉こそモンラッシェを定義する言葉。モンラッシェは官能的なワインです。」
(ロマネ・コンティ社代表、オベール ドゥ ヴィレンヌ談)
 たぶん「知識人」と呼ばれる人々は、私達がモンラッシェ殿のお陰で強い肉体的快楽を覚えると言ったらば、眉をひそめるだろう。が、何という真実か、何という証明不能な官能の世界か。本当のことを言うと、私達の本能にとってこれ以上悩殺的なものはないのである。
(「Le Montrachet」 keiko & maika 著より)
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2007年01月04日

美しいもの

「…。よく言うんだよ、モンラッシェは気付いてもらえることだけを望んでいる大のはにかみ屋だって。だから、こちらから探しに行かなければ見つからない。モンラッシェは、会合にきている一人の美しい女性みたいなものさ。部屋の端っこに座っていて、集いが終わって帰る時にならないと、彼女がいたことに誰も気が付かない。皆、忘れていたんだ。彼女が控えめだったから。男どもはよく、一番の美人ではなくとも派手な女性に気を引かれるけど、彼女はそういった女性とは違ったから。モンラッシェは派手ではないけど、最も美しいものだよ。」マルク コラン
(「Le Montrachet」 keiko & maika 著より)
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2007年01月02日

「モンラッシェとの出逢いはその人の人生を変える」

事実、モンラッシェとの出逢いが私達の人生岐路となりました。
それから今年で10年。
その間、1999年にはモンラッシェ生産者の写真展
    2002年には本「Le Montrachet」の出版
と、ブルゴーニュで色々な方々のご支援を頂きました。
ただ現在は自然派の撮影(だけではなく飲む方も)が主となり、ここのところブルゴーニュにちょっとご無沙汰気味。
それでも、モンラッシェが私達にとってやはり特別なワインであることに、変わりはありません。
大体、出逢い自体が不思議なものでしたから…。

あの日、私達はボーンヌから車でピュリニー モンラッシェ村へ向かいました。
国道74号線を12km南に下った村の入り口で右折。
するとその途端、
「あの先の道を左に曲がると右側に広場があり、その前が駐車場にになっていて、ホテルとレストランはその手前」
と、道順が頭に浮かび、その光景がぼんやり見えたのです。
行ってみると、正にその通り。
そこであいつが待っていたのです。

MONTRACHET 1984年 DRC

それがどのようなワインだったかは、特に記しません。
ただ、今日までに飲んだモンラッシェの中でも、飲んだ時点のの熟成状態が最も素晴らしかった一本であることは確かです。

結果は、マイカは注文したごちそうの殆どを残すはめになり、ケイコはその夜生まれて始めての幽体離脱を体験しました。

とにかく、その日は衝撃の一夜でした。
posted by ケイコ&マイカ at 03:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | モンラッシェに乾杯!